オオカミな大上くん
俺の服の裾をクイっとひっぱりうつむきながらつぶやいた。



「っ…ど、どういたしましてぇ!」



なにおれドキッとしてんだよ!



人間なんか好きにならない…!
俺が好きになるのは同族だけだ!



もう一度、俺の少し前を歩き始めた朝陽を見る。
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