甘い運命

5

「…そうだ、都ちゃん、修一のアルバム見たくない?」

お母さまが、唐突に話題を変えた。
唐突だったが、勿論私は食い付く!

「是非是非!!見たいです!!」

「ちょっと都…」

修一さんは、心底嫌そうな表情。
お母さまはお構いなしで、修一さんを促す。

「ほらほらっ、都ちゃんが期待してるわよ?
あなたの部屋そのままだから、ちょっと取ってらっしゃいな」

仕方ないな、と修一さんが席を立つ。

「都、来る?」

「それじゃあ面白くないじゃない!
都ちゃんの反応は、皆で共有しなくちゃ!」

お母さまが、慌てて遮る。
ハイハイと手をひらひら振って、修一さんはリビングを出ていった。

…うーん、何か不自然…?
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