甘い運命

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私は慌てて顔の前で手を振る。

「いえいえ、お気遣いなく。
前の彼女さんの話は、修一さんからいくつか聞いてます。

修一さんに彼女さんがいなかったって言う方がおかしいので、全然大丈夫ですよ！」

皆で固まって、皆であわあわして。仲のいいご家族だなあ。でも皆反応が同じとかって…
思わずクスクス笑ってしまう。

そりゃ正直、元カノさんにはちょっぴり焼きもちをやくよ？
でも修一さんを含め、皆さん何とかしようとしてこんな風に慌てていらっしゃるのを見て、どうでもよくなってしまう。