曇り、ときどき雨。君に、いつでも恋。

でも、今井さんは少し周りを確認すると、
あたしの記憶の中の無愛想な表情になった。



「今日の夕方6時くらい、空いてる?」


今日はバイト、ない。

あたしは目の前の質問に答えるのが精一杯で
特に何も考えずに答えた。



「空いてます、けど。」



今井さんは、すっと息を吸ってからゆっくり言った。


「駅前の広場、夕方6時、来てくれない?





・・・でも、
来たくなかったら来なくて、いいから。」


それだけ言って、
今井さんは去っていった。


なんで?

どうして??


アシダさんとの、結婚報告か何かですか?


それなら絶対、行きたくない。

そんなの耐えられない。


、、、
というか今井さん、やっぱり授業のときの笑顔は
接客のときのと同じだったんだ。


ほかの女子は
ぶっきらぼうで無愛想で不機嫌そうな本来の今井さんを知らないことが、
少しだけ嬉しくなった。


どうしよう。
夕方6時、駅前の広場。


遠くから様子見て、アシダさんがいたら、帰ろう。



なんの呼び出しなのか、気になる。


好奇心には、勝てない。


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