曇り、ときどき雨。君に、いつでも恋。


「佐藤さん見て、さ、

自分で必死に自分のことどうにかしようとしてるの見て、さ、


俺、変わろうって思った。



まず、会社を継ぎたくないって親父に言った。


言い合いは毎日毎日めっちゃしたけど、
なんとか教師を目指せることになって。



それと、

結婚の、ことも。


あー、相手っていうのは、アシダさんなんだけど。


婚約決まってから
アシダさんも俺と同じところでバイトしようってなって。

バイトの時間ぐらいしか、会えるときなかったから。



でも、


去年、

婚約は
断った。


親父に決められた結婚とか嫌だったし、

何より、

別の人のこと、好きになったから。



アシダさんのことを
断ってからその人に告白しようと思ってたのに、


告白とかその以前に、
アシダさんに断る前に
俺の前からその人いなくなっちゃってさ。」



アシダさんのこと、そうだったんだ。

ほっとすると同時に、
好きな人、できたんだ、って苦しくなった。


今日呼び出したのは、
あたしにこうやってお礼を言うためですか?


俺を動かしてくれてありがとう、
おかげで人生変わった、
ついでに好きな人と結婚できそうになったって。


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