曇り、ときどき雨。君に、いつでも恋。
それを自覚してから、あたしの口数は一気に減った。
中島くんが話しかけてくれても、うん、とか、そうだね、だけ。
申し訳なく思ってるんだけど、
今の状況から早く抜け出したくてどうしてもダメだった。
心が、いうことを聞かないっていうか。
そんな感じ。
あたしは、
もっと普段みたいに話さなきゃって思うのに、できない。
中島くんも、
あたしの様子が変だということは気づいたみたいで。
「今日は、帰るか。」
「うん。」
元気なくてごめん。
って言いたかったけど
上手い言い訳が思いつかなくて謝れなかった。
駅までは、ほぼ無言で。
あたしはただ、早く帰りたいって思ってた。
やっと駅に着いたときは救われた気分だった。
「じゃあ、明日な。あと2日、がんばろ。」
「うん。
今日は、ありがとう。
じゃあね。」
あたしはさっさと中島くんに背を向けて歩きだしてしまった。
感じ、わる。
でも、ダメだった。
これ以上、中島くんといたくなかった。
そっか。明日も会わなきゃいけないんだ・・・。
どうしよう。
いつ、別れようって言おう?
今はこんなんだけど、
これから好きになれる可能性はもしかしたらあるのかな?
わかん、ない。
とりあえず、明日と明後日は普通に接することを頑張ろう。
重い足取りであたしは帰路を急いだ。