曇り、ときどき雨。君に、いつでも恋。
お祭りの次の日とその次の日の体育祭委員の集まりでは、中島くんと普通に接することができた。
心臓は、バックバクだったけど。
今まで通りに話せてたと思う。
でもやっぱり、
中島くんと付き合うのは無理だなと思った。
本当に、どうしよう。
また会おうって誘われたけどやんわりと断っちゃった。
これからどうするか、考えなきゃな。
それはおいといて、今からバイト行かなきゃいけないんです。
今週は実は今井さんを1回も見ていない。
こんなことって多分、今までなかったんだけど。
今日は、いるかな。
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「今日からここでバイトすることになりましたぁ、
アシダですー。高校生でーす。
よろしくお願いしまーす。」
今日は、新人さんが入ってきた。
女子高生の、アシダさん。
なんかチャラチャラしててあたしは苦手なタイプ。
うまく話せるといいけど。
この人、今井さんからの厳しい集中攻撃に耐えられるかなあ?
今日、今井さんいるし、さっそく大変だろうな。
と思いきや・・・、
ぜんっぜん、怒ってないの。
え?なんで?
正直、アシダさんはあたしより仕事できてないと思う。
オーダーとるのも、あたしがバイト始めた頃よりはるかに遅いし、食器は割ってたし。
でも、バイトが終わってから今井さんがアシダさんを怒らない理由がわかった。
どうやらふたりは、知り合いっぽいのだ。
アシダさんが、今井さんにベッタベタなの。
「今日、一緒に帰ってもいーですかー??」
「・・・・・。」
「これ、どうするんですかー??」
「・・・・・。」
今井さんは、無言でいつもみたいな不機嫌そうな顔をしてるんだけど。
怒ったりはしない。
何あれ。
どういうこと??
ふと、前に今井さんとカフェで会ったときのことがよみがえる。
あのときも、女子高生といたよね??
今井さん、何者?
でもあの時の女の子には、
あんまり嫌そうな顔はしてなかった。
全然わかんない。
アシダさんが今井さんにベッタベタなのを見ると嫌な気持ちになって、
バイトが終わるとあたしはそそくさと店を出た。