ライアー
「ねえねえ。今日……と合コンだって。今日こそ来てくれる?」
「えーやだなぁ。そういうところで出会ってもね、信用できないっていうか。」
「だけど、めっちゃ可愛い子連れて来ますって言っちゃったもん。お願い一緒に来てよ。」
「らなちゃんだけで十分だよ。私、可愛くないし…がっかりさせるだけだって。」
「お願い!!!紗良。向こうも相当なイケメン揃えるって言ってたからさ。」
「うん…分かったよ。今日だけね…」
「ありがとっ!」
はいはい、どっちも可愛いですよ。なんだこの、お互いを褒めないと次に行けない会話は。
こういう胸焼けするようなやり取りは感情を無にして聞かなければいいんだけど、
すれ違った彼女たちを振り返ってまで、聞いてしまった理由は合コン相手が侑の会社だったからだ。
一流企業だと社員数もかなり多いはずだし、面倒くさがりで必要最低限のことしかしない侑が行くはずないって思うけど、相当なイケメンってところに一抹の不安。
相当ってどれくらい?確実に侑の容姿は社内トップクラスだと思うけど。
っていうか、もう29歳だよ!流石に合コンなんて軽々しく行かないか
「えーやだなぁ。そういうところで出会ってもね、信用できないっていうか。」
「だけど、めっちゃ可愛い子連れて来ますって言っちゃったもん。お願い一緒に来てよ。」
「らなちゃんだけで十分だよ。私、可愛くないし…がっかりさせるだけだって。」
「お願い!!!紗良。向こうも相当なイケメン揃えるって言ってたからさ。」
「うん…分かったよ。今日だけね…」
「ありがとっ!」
はいはい、どっちも可愛いですよ。なんだこの、お互いを褒めないと次に行けない会話は。
こういう胸焼けするようなやり取りは感情を無にして聞かなければいいんだけど、
すれ違った彼女たちを振り返ってまで、聞いてしまった理由は合コン相手が侑の会社だったからだ。
一流企業だと社員数もかなり多いはずだし、面倒くさがりで必要最低限のことしかしない侑が行くはずないって思うけど、相当なイケメンってところに一抹の不安。
相当ってどれくらい?確実に侑の容姿は社内トップクラスだと思うけど。
っていうか、もう29歳だよ!流石に合コンなんて軽々しく行かないか