ヴァンパイアの花嫁
「さあ、飲むんだ」


自分の手首をティナの口につけた。


ティナの口に手首をつけるとおそるおそる吸っていた。


開いた瞼は再び閉じられていたがもう安心だと感じた。


数分間ティナはレオンの血を飲み、その後眠りに落ちた。



安らかに眠りに落ちたティナに安堵し、レオンは立ち上がろうとした時、ガクッと足を取られて再びベッドに座り込んだ。


「レオン!」


「ご主人様!!」


エミリオとアメリアが慌てた。


「大丈夫だ……休めばすぐに元に戻る」


レオンはエミリオの腕を振り払った。


「ティナちゃんのことは見ているからすぐに休んだほうがいい」


エミリオが言う。



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