緋色の勇者、暁の聖女










 僕は一人、ボーダーを歩いていた。

 真っ暗な闇の中。

 上かも下かも、前かも後ろかもわからない。


 だけど、信じている。

 これは自分の世界へ繋がっていると。


 恐怖や迷いは無い。

 ただ信じて歩き続ける。


 やがて――――









 ――――光が……









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