シェヘラザード、静かにお休み

魅力的な誘いに、シーラの目に星が宿る。しかし、

「んー……やめておくわ。とても楽しそうだけれど、遊びにかまけて刺されたら元も子もないもの」

囚人だったシーラを狙う人間がいないとも限らない。
確かにその通りで、ルイスはすぐに引き下がった。

「モーニング?」

「ああ、コーヒーで」

了解、と慣れたようにシーラが返事をする。他にも何人かお客が入ってきて、シーラが対応する。

ルイスはテーブルに腕を乗せて、昨日のことを考えていた。

シーラのあの言葉は、何だったのか。

シェヘラザードは王を愛していたから話を続けた。
愛しているから、話を求める。

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