【短】大ちゃん先輩はカッコ悪い!


 わたしはたまたま大ちゃん先輩に出会った。それはお兄ちゃんのおかげでもあるんだろうけど。


 人気者である大ちゃん先輩を独り占めしているみたいで嬉しかった。


 図書室で部活が終わるのを待つ時間は、ただ宿題をするだけではない。


 大ちゃん先輩への想いが胸を圧迫して、耐えられず喉を通り過ぎようとする心を抑えつけるための、大切な時間。



「……好き」



 小さく呟いてみたら、せっかく抑えた気持ちが溢れそうになる。


 でも、待って。
 わたし、どうしてこんなに気持ちを抑えようとしてるんだろう。


 さっき、大ちゃん先輩に告白された。


 もう、抑えなくていいの?
 好きだって言っていいの?

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