【短】大ちゃん先輩はカッコ悪い!


「大ちゃん先輩が好き」



 大ちゃん先輩のことが好き過ぎて、想いが溢れて、暴走しそう。


 でも大切にしたくて、わたしの想いが大ちゃん先輩を傷つけてしまいそうで、好きと言われても素直になれない自分がいる。



「……好き」

「瀬名ちゃん、いつもここで勉強してるの?」

「だ、大ちゃん先輩!?」



 気づけば、外が薄暗くなっていた。
 ぼんやりしているうちに図書室は静かで誰もいない。


 もう帰らなきゃならない時間だ。



「大ちゃん先輩、もう部活……」

「終わったよ」



 あれ? 気のせいかな。寂しそう。
 その笑顔もいつものとは違う。


 わたしのことを探して疲れたのかな。
 それとも夏の大会、わたしが行かないかもって不安にさせてしまったんだろうか。

< 14 / 23 >

この作品をシェア

pagetop