〜starting over〜

弾む息を整えながら、湊さんの腕にくっついていると、耳元で囁かれた。
低く響く声で色っぽくて名前呼びって、卑怯だと思うのは私だけ?
私が顔を上げるより早く、上半身を持ち上げた湊さんは、私をうつ伏せにして腰を持ち上げる。

「えっ、待って。私まだっ」

再び湊さんが私の中と侵入してくる。
肌と肌がぶつかりあう音が室内に響き、まだ余韻が残っている私の身体は、あっという間に高見に押し上げられた。
湊さんについて、また1つ知った事。
不機嫌顔に隠されて解り辛いけど、結構やきもち焼きでなかなかのタフ。
アラフォーの癖に。
だけど、それを嫌だと思わない私も大概なんだと思う。
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