敏腕メイドと秘密の契約
社長室には、父親である倉本隼人と専務である叔父の倉本忠志、天音の3人が集まっていた。
「社内にスパイがいる可能性がある以上、この話を身内以外に聞かれるのはまずい。」
父・隼人はそう言って人払いをした。
叔父の忠志はセンサーを使って、隠しカメラや盗聴機が仕掛けられていないかチェックする。
先週、談話室から1つ盗聴機が見つかっていた。
幸運にも社長室には、何も仕掛けられていないようだ。
「これから話をする三浦HSについては他言無用だ。約束できるか?」
忠志と天音は、隼人の問いに頷く。
"いよいよだ"
叫びだしそうになる自分をいさめるため天音は大きく深呼吸をする。
「三浦HSは国家レベルの仕事も請け負っている。うちの会社から情報がばれたとなっては完全に潰されるからな」
三浦HSが、そんな大企業であるとは考えもしなかった。
ハイスペックな家族構成だとは思っていたが、25歳になった藍もそこで働いているのだろうか?
そんなことを考えていた天音を見透かしたように隼人が続ける。
「三浦HSには有能な"extra"と呼ばれる社員がいる。たしか天音と同じ年だ」
「藍ちゃんか?」
叔父の一言に天音は目を見開く。
"藍ちゃん?"
何故そう呼ぶのかわからない、といった天音の顔に苦笑して忠志はこう続けた。
「親友の娘さんだよ。たしか天音と同じ中学校だっただろう?高校からアメリカに行ったけど」
「!!!」
あれほど探しても出てこなかった最高機密情報がいとも簡単に叔父から語られる,,,。
そのことを受け入れられない天音はしばらく呆然と立ち尽くすのであった。
「社内にスパイがいる可能性がある以上、この話を身内以外に聞かれるのはまずい。」
父・隼人はそう言って人払いをした。
叔父の忠志はセンサーを使って、隠しカメラや盗聴機が仕掛けられていないかチェックする。
先週、談話室から1つ盗聴機が見つかっていた。
幸運にも社長室には、何も仕掛けられていないようだ。
「これから話をする三浦HSについては他言無用だ。約束できるか?」
忠志と天音は、隼人の問いに頷く。
"いよいよだ"
叫びだしそうになる自分をいさめるため天音は大きく深呼吸をする。
「三浦HSは国家レベルの仕事も請け負っている。うちの会社から情報がばれたとなっては完全に潰されるからな」
三浦HSが、そんな大企業であるとは考えもしなかった。
ハイスペックな家族構成だとは思っていたが、25歳になった藍もそこで働いているのだろうか?
そんなことを考えていた天音を見透かしたように隼人が続ける。
「三浦HSには有能な"extra"と呼ばれる社員がいる。たしか天音と同じ年だ」
「藍ちゃんか?」
叔父の一言に天音は目を見開く。
"藍ちゃん?"
何故そう呼ぶのかわからない、といった天音の顔に苦笑して忠志はこう続けた。
「親友の娘さんだよ。たしか天音と同じ中学校だっただろう?高校からアメリカに行ったけど」
「!!!」
あれほど探しても出てこなかった最高機密情報がいとも簡単に叔父から語られる,,,。
そのことを受け入れられない天音はしばらく呆然と立ち尽くすのであった。