敏腕メイドと秘密の契約
天音が父親から極秘任務を言い渡された3日後。
ようやく運命の扉が開いた。
「三浦HSから派遣されました、extraの三浦藍と申します」
思い出の中の三浦藍は15歳の少女のままだったが、
天音の目の前にいる25歳の彼女は、知的なクールビューティーに成長していた。
アップした髪に、フレームレスの眼鏡。
ボディーガードというハードな仕事もこなすためか、細身の体には程よく筋肉がついているように見える。
一目でブランドものとわかる上質なビジネススーツはパンツスタイルで、秘書としてもボディーガードとしても完璧だ。
しかし、彼女は、
普段の藍とは異なるメイクで変装をしているといい、会社では木下良子という偽名を使うと語った。
「よろしく、三浦さん」
天音は溢れる気持ちを圧し殺し、笑顔で手を差し出した。
藍は、握手を受けると
「よろしく、倉本くん」
と、天音の目を注視しながら答えた。
「もしかして、俺のこと知ってる?」
「ええ、S大学付属中学校、3年1組の倉本天音くん。私、一度覚えた人のことは二度と忘れないから」
三浦藍に自分が認識されていたことは嬉しかったが意外だった。
中学生の三浦藍は、常に一人で行動し、他人には興味のないAIと呼ばれていたから。
「俺と四六時中一緒とか、女性の三浦さんにとっては大変かもしれないけど、よろしく頼むよ。色々助けてほしい」
「仕事なんだから倉本くんも気を遣わないで。お屋敷での同居の件は、ルームシェアと思ってほしいの」
と、藍は言った。
「同居中、部屋の中では、私が家事全般を負担するわ。メイドとして扱ってくれていい。但し、部屋を出たら完璧に婚約者として振る舞いましょう」
そう言って、
藍は細かく自宅や会社での、二人の役割について説明を続ける。
掴んだ手を離そうとしない天音に怪訝な目を向ける藍のことを気にも止めず、天音はニコニコとこの状況を楽しんでいた。
ようやく運命の扉が開いた。
「三浦HSから派遣されました、extraの三浦藍と申します」
思い出の中の三浦藍は15歳の少女のままだったが、
天音の目の前にいる25歳の彼女は、知的なクールビューティーに成長していた。
アップした髪に、フレームレスの眼鏡。
ボディーガードというハードな仕事もこなすためか、細身の体には程よく筋肉がついているように見える。
一目でブランドものとわかる上質なビジネススーツはパンツスタイルで、秘書としてもボディーガードとしても完璧だ。
しかし、彼女は、
普段の藍とは異なるメイクで変装をしているといい、会社では木下良子という偽名を使うと語った。
「よろしく、三浦さん」
天音は溢れる気持ちを圧し殺し、笑顔で手を差し出した。
藍は、握手を受けると
「よろしく、倉本くん」
と、天音の目を注視しながら答えた。
「もしかして、俺のこと知ってる?」
「ええ、S大学付属中学校、3年1組の倉本天音くん。私、一度覚えた人のことは二度と忘れないから」
三浦藍に自分が認識されていたことは嬉しかったが意外だった。
中学生の三浦藍は、常に一人で行動し、他人には興味のないAIと呼ばれていたから。
「俺と四六時中一緒とか、女性の三浦さんにとっては大変かもしれないけど、よろしく頼むよ。色々助けてほしい」
「仕事なんだから倉本くんも気を遣わないで。お屋敷での同居の件は、ルームシェアと思ってほしいの」
と、藍は言った。
「同居中、部屋の中では、私が家事全般を負担するわ。メイドとして扱ってくれていい。但し、部屋を出たら完璧に婚約者として振る舞いましょう」
そう言って、
藍は細かく自宅や会社での、二人の役割について説明を続ける。
掴んだ手を離そうとしない天音に怪訝な目を向ける藍のことを気にも止めず、天音はニコニコとこの状況を楽しんでいた。