イジワルな彼は私を溺愛しています ②
きっと、誰なんだこいつら?と思っている。
「あー、顔上げてくれる?」
兄が頭をかきながら言った。
「親衛隊の方々……」
私は兄に助け舟を出すつもりでそういった。
「「「「「親衛隊……」」」」」
親衛隊はそう呟いて嬉しそうに顔をほころばせた。
そう言えば、親衛隊の方々に私がこの人達の事を親衛隊と命名したことを言っていない。
「まあ、やる気があるならいいけど…。相当キツいよ?」
「「「「「大丈夫です!」」」」」
「なら、明日ここにきて」
兄が親衛隊の1人にメモを渡した。
親衛隊の方々は満足したのか、店の方に戻っていく。
「あいつらの何人が生き残れるか…。有紀、親父とお袋からの誕生日プレゼントがある……」
「ちょっと有紀。仕事忘れないでよ」
亜矢が兄の言葉を遮って言った。
「お兄さんでしたっけ?すいませんが、今有紀は忙しいんです」
亜矢は私の横にある男子の行列を指して言った。
「後にしてください」
兄は怒ると思ったが、意外にも亜矢をじっと見て謝った。
「ごめん。君のお名前は?」
「水谷亜矢です。そこ、撮影ブースなんでどいて下さい」
亜矢はピシッと言うと、「はい、お待たせしましたー!」と言って写真撮影を開始した。