極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました
「おたくの王子を取材させてよぉ」
北川さんたちは懇意にしている雑誌の編集の人たちから頼まれるのだけど、肝心の佐伯さんがうんといってくれない状態が続いている。

動画の再生画面を閉じると、あと少しで仕上がる議事録が表示される。

誰にでもできる、手伝い仕事。他の誰がやってもいい仕事。自分の発言が記されることはない議事録・・・

誰か、じゃなくてわたしにできることがあったら・・・

指がゆっくりとスマートフォンにのびて、メッセージアプリを呼び出して、ひとつの名前を探し始める。
< 11 / 205 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop