ネェ、オレヲアイシテ?Ⅰ~Belief or Hypocricy~
「翼咲!!」
病院を出たところで、空我先生に声を掛けられた。
「……なんすか」
「もしかして、桃華から聞いたか?」
病気のことなのは、言われなくてもわかった。
「あぁ、聞いた。先生、桃華は……」
「死なねぇよ。……ていうか、死なせない。早期発見だから、元々ある程度の生活はできてんだ。
ただ、元から体の弱い子だったから、まだ病院で入院してるだけだ。
外出許可は出せるけど、退院はちょっと心配なんだよ。何があるかわからないからな。
……翼咲、お前が来てからあいつはかなり笑うようになった。
桃華を、頼む」
空我先生は、そう言って頭を下げてきた。
「そんなのわかってるよ……っ!」
俺は叫ぶように言い、走って光輝の家に帰った。