吐露するキズ跡
披露宴の会場は自然の中に建てられた、一戸建て風のレストランで。
たまに結婚式・披露宴用にも貸し切りで貸し出しているとこらしい。
先輩や親族の人たちは、結婚式を、教会で終えて、こっちへ移動してきているはずだ。
あたしは、先輩のいる、控室に導かれていく。
「先輩」
顔を出すと、ウエディングドレスに身を包んで、中央の椅子に座っていた先輩が、立ち上がる。
「ああっ、タメナガっ!!」
両手を広げて近づいてきて、あたしを、力強く抱きしめた。
意外に肉感的な先輩に、ちょっとくらくら来る。
怖いな、あたし。
思ってると、
「ああ、やっぱりスカートなんだな」
あたしを開放した先輩が言う。
先輩は、あたしの、足元を見てる。
…残念そう。
あたしは、ため息をついて、
「自分で厳しく指定したんでしょう。先にご飯もおごってもらいました」
「うーん。そうなんだけど、もしかしたら、違うのかもとか、淡く。ほんとに淡くね、期待を抱いてたのよ」
たまに結婚式・披露宴用にも貸し切りで貸し出しているとこらしい。
先輩や親族の人たちは、結婚式を、教会で終えて、こっちへ移動してきているはずだ。
あたしは、先輩のいる、控室に導かれていく。
「先輩」
顔を出すと、ウエディングドレスに身を包んで、中央の椅子に座っていた先輩が、立ち上がる。
「ああっ、タメナガっ!!」
両手を広げて近づいてきて、あたしを、力強く抱きしめた。
意外に肉感的な先輩に、ちょっとくらくら来る。
怖いな、あたし。
思ってると、
「ああ、やっぱりスカートなんだな」
あたしを開放した先輩が言う。
先輩は、あたしの、足元を見てる。
…残念そう。
あたしは、ため息をついて、
「自分で厳しく指定したんでしょう。先にご飯もおごってもらいました」
「うーん。そうなんだけど、もしかしたら、違うのかもとか、淡く。ほんとに淡くね、期待を抱いてたのよ」