吐露するキズ跡
「そうなんですか。…でも、申し訳ないですけど、面白くなしでしょうけど、あたしはノーマル…だと思うんです」
「ノーマルか、バイなのよね」
ニマッと笑っていう。
そう。好みの女の子が現われていないだけなのかも知れない。
だから、バイだって可能性は否定できない。
それから、あたしの耳元に、
「タメナガの好きな子って、どの子なの?今日来てる?」
あたしは、つい。顔が緩む。
この状況で、返事を言い惜しむなんて、出来ない。
「…来てますね」
「頼んだバンドの子だね。うわー。見ちゃおう。どの子?どの子?」
「…教えません」
「いいわよ。当てるから」
ノックの音がして、ドアが開く。
ふわっとかわいいタイプの、女の子が入ってくる。
白の、タキシード姿。
…先輩の、パートナーさん。
あたしは目を見開く。
その人は、先輩を目で探して、見つけると、微笑んだ。
可憐に花が開くように。
凄く。凄く幸せそうに。
だから、あたしの心臓も反応する。
ぎゅーって絞られる。
うん、これ、嫉妬だな。
「ノーマルか、バイなのよね」
ニマッと笑っていう。
そう。好みの女の子が現われていないだけなのかも知れない。
だから、バイだって可能性は否定できない。
それから、あたしの耳元に、
「タメナガの好きな子って、どの子なの?今日来てる?」
あたしは、つい。顔が緩む。
この状況で、返事を言い惜しむなんて、出来ない。
「…来てますね」
「頼んだバンドの子だね。うわー。見ちゃおう。どの子?どの子?」
「…教えません」
「いいわよ。当てるから」
ノックの音がして、ドアが開く。
ふわっとかわいいタイプの、女の子が入ってくる。
白の、タキシード姿。
…先輩の、パートナーさん。
あたしは目を見開く。
その人は、先輩を目で探して、見つけると、微笑んだ。
可憐に花が開くように。
凄く。凄く幸せそうに。
だから、あたしの心臓も反応する。
ぎゅーって絞られる。
うん、これ、嫉妬だな。