ホテル御曹司が甘くてイジワルです

「いいよ。自分の好きにやってみて」
「じゃあ俺サッカーボール座作ろっと」

がぜんやる気になった大輝くんに、となりにいるお友達がつっこむ。

「なんだよサッカーボール座って」
「いいじゃん」

もしかして隣に座るお友達は、同じサッカークラブの子なのかな?
ケラケラと楽しそうに笑うふたりに話しかける。

「いいと思うよ。昔の人も不規則に並ぶ星を見て、勝手にあれは何座って決めたんだし」
「勝手に決めたの?」
「北半球の星は神話に基づいたものが多いけど、南の星はもっと適当な感じなんだよ」

興味津々で聞き返されて、頷きながらテーブルに置いてある星座図鑑を開く。

「本当だ。コンパスとか時計とか、あとハエっていう星座もある!」
「ハエって!」

そのやりとりで星座に興味をもったのか、みんなそれぞれに星座図鑑を開いて面白い星の並びを探し始める。

< 127 / 278 >

この作品をシェア

pagetop