ホテル御曹司が甘くてイジワルです
太陽は高く外は暑い。
着替えるのも面倒で、Tシャツの上に薄手のパーカーを羽織りリュックを背負って外に出た。
小さい町なので、道行く人はだいたい顔見知りだ。
「真央ちゃん大きくなったねぇ」なんて声を掛けられ「こんにちは」と会釈をしながら歩く。
ようやく商店が見えてきて、ひたいに浮かんだ汗を腕でぬぐいながらお店に入る。
お米に牛乳にパンに……。メモを見ながら籠に品物を入れていき、その量の多さに怖気づきそうになった。
母の通勤用の車を使えば楽に運べるのに。
恨みがましく思いながらも、家でゴロゴロしているだけの娘が車を貸してなんて言えるはずもなく、仕方なく持ってきたリュックに荷物をつめる。
ぱんぱんに膨らんだリュックを背負い、入りきらなかったお米は胸に抱えて店を出る。
前にも後ろにもおもりをつけた状態で、さすがに足元がおぼつかなくなる。