ホテル御曹司が甘くてイジワルです
ドームの入り口に立つと、ざわざわとした人の気配が聞こえた。
プレアデスグループのブライダルスタッフは、私と清瀬さんのためにウエディングドレスとタキシードを用意してあっというまに完璧な花嫁と花婿にしてくれた。
胸元がビスチェタイプになったプリンセスラインの純白のウエディングドレス。きゅっとシェイプされたウエストから広がる美しいレースを贅沢に使ったスカート部分がとても綺麗だ。
裾にはまるで星を散りばめたように、キラキラ光る銀糸の刺繍がほどこされている。
ウエディングドレス姿の私の横に立つのは、白いタキシードを着た清瀬さん。
いつもは自然に下ろしている髪も今はセットされていて、凛々しいのに色っぽい。大人の男の魅力が溢れていて、ドキドキしてしまう。
「緊張してるか?」
ちらりと流し目を向けられて、こくこくと何度も頷く。
「思い切り」
あくまで模擬挙式とはいえ、まさか自分がドレスを着るなんて思わなかった。