ホテル御曹司が甘くてイジワルです
ぼんやりと目を開けると、見たことのない天井。
ここは、どこだろう……。
目をこすりながら辺りを見回す。驚くほど大きなベッドで私は眠っていた。
「起きたか?」
ふりむくと、清瀬さんが枕に肘をつきこちらを見下ろしていた。
「清瀬さん、私……」
まだ寝ぼけている私に、清瀬さんがくすくすと笑いながら手を伸ばし、顔にかかる髪をすくいあげる。
「挙式で気を張って、相当疲れたんだな」
思い出した。清瀬さんと模擬挙式をして、そのあとオーベルジュに泊まらせてもらうことになったんだ。
だけど、緊張で疲れ切った私はドレスを脱ぎ髪をほどいたとたん、ベッドに倒れこんでそのまま深く眠ってしまったようだ。