ホテル御曹司が甘くてイジワルです
「真央が俺に興味がなくても、俺は興味が湧いてきた」
そんなことを言われ、触れられた手が熱くなる。
じわりと汗ばんだ手のひらが恥ずかしくて、慌てて手を引き抜いた。
「私は、恋をするつもりも結婚するつもりもないので、私なんかに興味を持ったって時間の無駄です」
「どんなに口説いても落ちない自信があるんだ? ますます興味をひかれるね」
そんな甘い視線を向けられたら、落ち着かなくて仕方ない。
私が肩をいからせ威嚇すると、清瀬さんは楽しげに笑う。
「じゃあ、俺と付き合うならプラネタリウムがつぶれないように力を貸そうと言ったら、どうする?」
「そ、そんな卑怯な交換条件を出す男の人とは、絶対付き合いたくありません」
予想外の言葉に顔を真っ赤にしながら言うと、私の答えが気に入ったらしく清瀬さんは満足そうにうなずいた。
「プラネタリウムは今月中にも買収して改装を進めるつもりだったけど、気が変わった」
清瀬さんはまっすぐにこちらを見て挑戦的に笑う。