ホテル御曹司が甘くてイジワルです

高級ホテルのプレアデスグループの初のオーベルジュ。オープンは四か月後なのに、もうニュースで話題になっていた。

清瀬さんと過ごしたスイートルームを思い出す。
豪華で美しく、サービスの行き届いた一流のホテル。
彼の会社が手掛けるオーベルジュは、ホテル同様贅沢で上質な時間をすごせるステキな場所になるだろう。


このプラネタリウムを存続させていくなら、オーベルジュで優雅な時間を楽しむお客様にも満足してもらえるような素敵な施設にして、清瀬さんをぎゃふんと言わせてやりたい。


手っ取り早く人を呼ぶなら、最新の投影機を導入したりすればいいんだろうけど、投影システムからプロジェクター、音響設備まで入れ替えるとなると何千万か、下手すれば億に届く額になる。とてもそんな余裕なんてないし……。
頭をかかえながらうなっていると、背後からくすりと笑い声が聞こえた。

はっとして振り向くと、いつの間にか清瀬さんが事務所の中にいた。

「い、いつの間に!」

驚いて思わず飛び上がる。

どうしてカウンターで区切られている事務所内に普通に入って来てるんだろう。こっちは部外者立ち入り禁止なのに。

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