情熱的に愛してⅡ
そして私が主任に昇格した事は、その日のうちに皆に、報告された。

「すごいわね、清水さん。同期の仲では、一番じゃない?」

「ありがとう、中原さん。」

同期の人にも誉められ、私は言いようのない達成感を味わっていた。


たが、その裏ではひどい妬みに襲われていた。

「何で、清水が?」

「枕でもしたんじゃない?」

「そうでもしないと、あいつが主任になんて、上がれないよな。」


部長と寝た事なんて、一度もないのに。

廊下に行っても、トイレに行っても、私を見ながらのヒソヒソ話。

息が詰まった。

もう、限界も近づいていた。


そのヒソヒソ話の中心にいたのが、あの中原さんだったから、余計だった。
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