溺愛幼なじみの両片想い
それから、チャイムが鳴るのと同時に教室の方へ行ってしまった。
自席につき、呆気なく離されてしまった両手に視線を移す。
私、余裕なさすぎるよ......
「ちょっとちょっとちょっと!廊下で堂々と手繋ぐなんて!」
「綾乃ちゃんおはよう」
「おはよう!.....じゃないよ!幼なじみなんだよね?」
「うん」
「水瀬先輩クラスになると幼なじみにまでキュンキュンさせちゃうの.....!?」
キュンキュンどころじゃない。
心臓がぎゅーーーーってなって、ドキドキして.....
「ニヤニヤしちゃって!もう!可愛い!」
私のほっぺをつんつんする綾乃ちゃん。
「へー、水瀬先輩と幼なじみなんだ?」