冷徹社長は溺あま旦那様!? ママになっても丸ごと愛されています
手が、切ったばかりの髪をなで、頭のてっぺんに優しいキスが降る。私は無言で首を横に振った。了はあちこちにキスをしながら、私を抱きしめた。
「俺、早織に嘘ついたこと、一度もないよ。失言はあるけど」
了の匂いに包まれる。そういえばいつの間にか、家の中にあるのがあたり前になって、きっと自分にも溶け込んでいる匂いだ。
「がっかりなんかしない。信じて」
「見てみなきゃわからないよ」
駄々をこねる私を、了が笑う。髪の短さをおもしろがっているみたいに、何度も指を通しては、頬や耳にキスをする。
その唇が、私の唇のすぐそばにやってきた。
「じゃあ、見せて」
私は嫌ともいいとも言わなかった。了の熱っぽいキスが、それをさせなかったからだ。最初から唇は深く絡み、もうどんなにためらいを見せたところで、了に引く気がないのがわかった。
いつもの寝室。恵の匂いもする。だけど一度押されたスイッチが、元に戻ることはなかった。抱き合って倒れ込み、ひたすらキスをした。
了がシャツを脱ぐ。そういえば私たちは、同じ家で暮らしながら、肌を見せることもなく、無意識に気をつかって過ごしていた。
もしかしたら、一度見てしまったが最後、火がついてしまうのをわかっていたのかもしれない。
再び倒れ込んでくるきれいな身体に、腕を回して迎えた。了の手が私の身体の形を確かめるように、服の上からじっくりと這う。やがてブラウスのボタンが、ひとつ、ふたつと外された。
厚いカーテンの隙間から、昼間の光が差し込む。開け放したドアから廊下の明るさも入る。照明はつけていないけれど、お互いの姿はよく見える。
身体を覆っていた最後の布が、腿を伝って足先から抜かれたとき、私は震えていた。こんなに自信のない状態で、だれかの前に身体を晒すなんてはじめてだった。
了は私の顔の両脇に手をつき、じっと見下ろしていた。
思わず身体を隠そうとした私の腕を、ぱっと掴み、シーツに押しつける。
「やっぱり俺の言ったとおりだ」
「え……?」
憎らしいほど三年前と変わらない顔が、満足そうに笑った。
「全然がっかりなんてしないよ」
「俺、早織に嘘ついたこと、一度もないよ。失言はあるけど」
了の匂いに包まれる。そういえばいつの間にか、家の中にあるのがあたり前になって、きっと自分にも溶け込んでいる匂いだ。
「がっかりなんかしない。信じて」
「見てみなきゃわからないよ」
駄々をこねる私を、了が笑う。髪の短さをおもしろがっているみたいに、何度も指を通しては、頬や耳にキスをする。
その唇が、私の唇のすぐそばにやってきた。
「じゃあ、見せて」
私は嫌ともいいとも言わなかった。了の熱っぽいキスが、それをさせなかったからだ。最初から唇は深く絡み、もうどんなにためらいを見せたところで、了に引く気がないのがわかった。
いつもの寝室。恵の匂いもする。だけど一度押されたスイッチが、元に戻ることはなかった。抱き合って倒れ込み、ひたすらキスをした。
了がシャツを脱ぐ。そういえば私たちは、同じ家で暮らしながら、肌を見せることもなく、無意識に気をつかって過ごしていた。
もしかしたら、一度見てしまったが最後、火がついてしまうのをわかっていたのかもしれない。
再び倒れ込んでくるきれいな身体に、腕を回して迎えた。了の手が私の身体の形を確かめるように、服の上からじっくりと這う。やがてブラウスのボタンが、ひとつ、ふたつと外された。
厚いカーテンの隙間から、昼間の光が差し込む。開け放したドアから廊下の明るさも入る。照明はつけていないけれど、お互いの姿はよく見える。
身体を覆っていた最後の布が、腿を伝って足先から抜かれたとき、私は震えていた。こんなに自信のない状態で、だれかの前に身体を晒すなんてはじめてだった。
了は私の顔の両脇に手をつき、じっと見下ろしていた。
思わず身体を隠そうとした私の腕を、ぱっと掴み、シーツに押しつける。
「やっぱり俺の言ったとおりだ」
「え……?」
憎らしいほど三年前と変わらない顔が、満足そうに笑った。
「全然がっかりなんてしないよ」