その花が永遠に咲き続けますように
それでも尚、迷っている様子の永君に対して次に口を開いたのは白山さんだった。
「部外者っていうけど、それについては大丈夫じゃない? さすがに〝部員が五人集まったから部活動として認めてください〟ってのは無理だろうけど、同好会として活動していく中に吉宮君が紛れ込むって形でさ。学校名義の何かの大会に出る訳じゃないし、いいんじゃない?」
「それを藤先生が認めてくれるかだよな」と竹入君が言うけれど、
「大丈夫だと思う。藤先生、ああ見えて軽音楽部に多分物凄く未練ある。私がベース経験者なのをどこかで聞きつけたみたいで、軽音楽部に勧誘されたことあるもん。だから何とか協力してくれるんじゃないかな」
と白山さんは答える。
なるほど。なかなか例を見ないパターンだとは思うけれど、学校でも永君と一緒にやれる可能性はありそうだ。というか、学校でやれなければ場所を変えればいいだけだ。
そして、白山さんは続ける。
「それに、これからギターを覚える相澤さんへの指導者が必要でしょ? 私もギター弾けるけど専門ではないし、教えるなら吉宮君の方がいいわよ」
彼女のその言葉に竹入君と荻原さんも同意して頷く。
私はもう一度
「お願い、永君ーー
一緒にバンドやろうっ」
彼の瞳は一瞬揺らいだけれど、やがてゆっくりと動かした唇から紡いだ言葉は
「ーーうん。ありがとう。改めてよろしく! 皆!」
というものだった。
わっ、と空気が明るくなり、「じゃあ俺、永って呼ぶから! 俺のことも大輝でいいから!」「私のことも恵那子って呼んでね!」と、明るい性格の竹入君と荻原さんが早速永君に絡んでいく。
そんな中私は、テーブルを挟んだ正面にいる白山さんとパチッと目が合う。
「部外者っていうけど、それについては大丈夫じゃない? さすがに〝部員が五人集まったから部活動として認めてください〟ってのは無理だろうけど、同好会として活動していく中に吉宮君が紛れ込むって形でさ。学校名義の何かの大会に出る訳じゃないし、いいんじゃない?」
「それを藤先生が認めてくれるかだよな」と竹入君が言うけれど、
「大丈夫だと思う。藤先生、ああ見えて軽音楽部に多分物凄く未練ある。私がベース経験者なのをどこかで聞きつけたみたいで、軽音楽部に勧誘されたことあるもん。だから何とか協力してくれるんじゃないかな」
と白山さんは答える。
なるほど。なかなか例を見ないパターンだとは思うけれど、学校でも永君と一緒にやれる可能性はありそうだ。というか、学校でやれなければ場所を変えればいいだけだ。
そして、白山さんは続ける。
「それに、これからギターを覚える相澤さんへの指導者が必要でしょ? 私もギター弾けるけど専門ではないし、教えるなら吉宮君の方がいいわよ」
彼女のその言葉に竹入君と荻原さんも同意して頷く。
私はもう一度
「お願い、永君ーー
一緒にバンドやろうっ」
彼の瞳は一瞬揺らいだけれど、やがてゆっくりと動かした唇から紡いだ言葉は
「ーーうん。ありがとう。改めてよろしく! 皆!」
というものだった。
わっ、と空気が明るくなり、「じゃあ俺、永って呼ぶから! 俺のことも大輝でいいから!」「私のことも恵那子って呼んでね!」と、明るい性格の竹入君と荻原さんが早速永君に絡んでいく。
そんな中私は、テーブルを挟んだ正面にいる白山さんとパチッと目が合う。