珈琲プリンスと苦い恋の始まり
「あの…さ」


つい声を出してしまい、(マズい…)と少し焦る。
胸の狭まりに押されそうになり、それを誤魔化そうとして、つい声が出してしまった。


彼女の目線が上向きになり、「何?」と言いながら俺を見返す。
こっちは内心冷や汗を感じて、どう誤魔化そうか…と迷ったが。


「ごめん!」


そう言うと、俺は潔く頭を下げた。
彼女はカップを置いてキョトンとし、「何が?」と声を返して訊いた。


「何か謝る様なことでもしたの?」


まさか、珈琲に何か入れた?と疑う彼女に目を向け、「いや、何も入れてない」と否定する。


「じゃあ何?」


不思議そうに首を傾げている。

そりゃいきなり謝られたらそうなるよな…と思い、俺は半ば自業自得だ…と思いつつ、謝った理由を話しだした。


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