しふぉん・けーき
「何、この子に触ろうとしてんの?」

「っ早見っ!!」

「真君!?」

なつきと都が驚いた表情を浮かべている。

「都、お前はほんと、グズなやつだよな。
ホントのことを言われたら女だろうが容赦しない駄々こねっこ。
子供のすることだよ?
それに―――」

俺は、なつきを片腕の中に納め、こう言い捨てた。

「なつきに手を出そうもんなら、それなりの覚悟はしていただこうか」

空いた片手で都の片手を後ろにまわし、手首からねじり回す。

そうすると、肩の方から痛みが出てくる。

「いたっ!!
いたい、いたい!!」

ふんっ、ざまぁみろ!!

こうして、俺たちはこいつらを捉えることが出来た。
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