しふぉん・けーき

キミに届け・・・！！

私達は、購買でたこ焼きを買って人の見えないベンチへ座った。

そのまま無言で食べる。

そして、私は今日１日ずっと思っていたことを口にする。

「あ、あのね、真君」

呼ばれた真君は口いっぱいに入ったたこ焼きをモグモグと動かしながらこちらをみる。

何か用？といわんばかりに・・・

「あのね・・・雪音君たちとかさっきの女子たちにまるで私のことが『大切な人』って言ってたけど、あれって・・・どういう・・・？」

その瞬間―――

「ぶほっ！！
ゴホっ・・・！！ゴホ・・・！！」

といきなりむせだす真君。

急いでお茶を流し込み落ち着かせた。

「ふぅ～・・・。
・・・なっちゃん。それ、聞いちゃう？」

と、寂しそうな瞳で私に話しかける。