しふぉん・けーき
だが、俺には実はもう1つ顔があった。

それは、人権の組織である通称『クローバー』のナンバー2なのだ。

毎日、5000人ほどの人の上に立つ。

「真様、この書類に印鑑を」

「うん」

と受け取り、内容を確認し良案ならば確認印に印鑑をおす。

「よくがんばったね。
上の人には俺から通しておくよ」

「はい、ありがとうございます」

と、部下が嬉しそうに去って行った。

俺がその役職についたのは、たった5歳の頃からなのだ。

だから、小・中・高校では、組織と掛け持ちをして動いている。

しかも、この組織のことは学校にも内密にしている。

ばれたら、混乱が招くからな・・・
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