私の本音は、あなたの為に。
「そっか……」


大ちゃんの答えも、先程と同じだった。



それから、沈黙が流れること約10数秒。


「優希ちゃんは、このままでいいの?」


大ちゃんは、右手を伸ばして私の肩を抱き寄せようとしながらそう尋ねてきた。


『良くないと思うけど、でもまだ続けたい』


私がそう答えようとしたその時。



「いっ!?」


突然、大ちゃんが自分の右肩を掴んだ。


その拍子に、頭の上に乗せていたサングラスが地面に落ちる。


「あっ…」


私はそのサングラスを拾い、何も考えずに大ちゃんの右手に乗せようとしたけれど。


「っ……優希ちゃん、ありがとう」


すかさず、大ちゃんは左手で私が持っていたサングラスを取ってしまって。


いつの間にか、大ちゃんの右肩を押さえていた手は外れていた。


「大ちゃん、大丈夫?」


私は大ちゃんの右肩を見ながら尋ねる。


「うん、全然大丈夫!」


その返答が、妙に明るかったのは気のせいだろうか。


私の訝しげな雰囲気を察知した大ちゃんは、にこやかに笑いながら逸れた話を元に戻した。


「だから、優希ちゃんはどう思う?」


「…自分でも、良くないって分かってる。そう思うけど、でもまだ続けたい」


私の強い意志を汲み取った大ちゃんは、優しく頷いた。
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