副社長は今日も庇護欲全開です
このプロポーズを、今日伝えようと思ってくれていた直哉さんの気持ちがとにかく嬉しくて、涙が止まることを知らない。

それでも彼は、優しく指で拭いながら、耳元で囁いてくれた。

「愛してる、陽菜」

その言葉で、さらに胸が熱くなった私は、涙が頬に伝うのを感じながら応える。

「私もです……。私も、直哉さんを愛しています」

なんとか口にできた私に、直哉さんはフッと微笑んだ。

「プロポーズだから、綺麗な夕陽を見ながら……と思ったんだが、やっぱり帰ろうか?」

「……それは、私が泣いちゃったからですか?」

周りにまったく人がいないわけではないから、目立っているかもしれない。私はともかく、直哉さんが恥ずかしい思いをしてしまう。

こんなに涙腺が弱かったのかと、情けなくも感じていると、彼は小さく首を横に振った。

「違う。きみを抱きしめたいから。ここでは、できないだろう。さあ、帰ろう」

直哉さんに手を差し出され、私はそっと自分の手を重ねた。この大きくて温かい手を、いつまでも離したくないと心から思う。

この先、もしかしたら大変なことや、辛いこともあるかもしれない。だけど、直哉さんとならどんな困難だって乗り越えられる。そう、信じているから。

悲しいことは分かち合って、嬉しいことはさらに嬉しく感じられるように、私はこの先もずっと直哉さんと寄り添っていきたい。

たとえどんなことがあっても、絶対に離さない。この幸せを……。永遠に続く幸せを、私はずっと守り続ける。

END
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