副社長は今日も庇護欲全開です
週末、仕事が十九時に終わり、近くのモールにショッピングへ行くことに決めた。
明日は休みだから、ゆっくりできる。“おひとりさま”だけど、食事もして帰ろうかな。そんなことを考えながらエレベーターを降り玄関に向かうと、外は雨が降っていた。
あいにく、置き傘はない。しかも、天気予報では雨になっていなかったのに……。
かなりどしゃ降りで、外へ出るのもためらう。同じビルにはショップも入っているのに、ここはオフィスビル利用者の専用玄関。
エレベーターは、オフィスフロアしか止まらない仕組みになっている。
商業施設への入り口は、一度外へ出てから行かないといけないため、傘を買うにしてもずぶ濡れになってしまうし……。
「どうしよう……」
駅まではどんなに速く歩いても五分はかかるし、タクシーもなかなか捕まえられそうにない。
ビルから出るのを躊躇している間も、他社の社員らしき人たちが、折りたたみ傘をさしながら出ていく。
なかなか止みそうもないし、駅まで走ろうか。覚悟を決めたとき、不意に背後から声がした。
「下村さん?」
明日は休みだから、ゆっくりできる。“おひとりさま”だけど、食事もして帰ろうかな。そんなことを考えながらエレベーターを降り玄関に向かうと、外は雨が降っていた。
あいにく、置き傘はない。しかも、天気予報では雨になっていなかったのに……。
かなりどしゃ降りで、外へ出るのもためらう。同じビルにはショップも入っているのに、ここはオフィスビル利用者の専用玄関。
エレベーターは、オフィスフロアしか止まらない仕組みになっている。
商業施設への入り口は、一度外へ出てから行かないといけないため、傘を買うにしてもずぶ濡れになってしまうし……。
「どうしよう……」
駅まではどんなに速く歩いても五分はかかるし、タクシーもなかなか捕まえられそうにない。
ビルから出るのを躊躇している間も、他社の社員らしき人たちが、折りたたみ傘をさしながら出ていく。
なかなか止みそうもないし、駅まで走ろうか。覚悟を決めたとき、不意に背後から声がした。
「下村さん?」