副社長は今日も庇護欲全開です
「私への想い……ですか?」

彼の温もりを感じながら、その言葉の意味を考える。いったいなにが、直哉さんをそう思わせたんだろう。

「そうだ。きみを分かっているつもりで、きちんと理解できていなかった。きみは、今まで出会った女性とは、まったく違っているのに……」

彼はそう言って、私を軽々と抱き上げる。そして、愛おしそうに見つめると、足早にベッドルームへと向かった。

「出会った女性って、直哉さんの昔の恋人……ということですか?」

知りたいような、知りたくないような、複雑な思いが交錯する。

だけど、優しくベッドへ寝かされて、直哉さんに見下ろされていると、これから始まるであろう甘い時間に、水を差す質問をしてしまったかも……と後悔した、

「そうだな、そういうことだ」

静かに答えられ、モヤモヤした気持ちが込み上げる。やっぱり、余計なことを聞かなければよかった。

元カノの話より、素直に彼の言葉を受け止めるべきだったかもしれない。

微妙な空気を作ってしまったと、自己嫌悪に陥っていると、優しい直哉さんのキスが唇に落ちた。
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