桜色
すると、


ドンッ!


余所見をして歩いていたせいか、誰かにぶつかってしまった。


「すみませんっ…!」

咄嗟に頭を下げて謝る。


「俺は大丈夫だけど、君は怪我ない?」


えっ…。



聞こえてきたその声に、ドキンと胸が弾む。



この声って…もしかして。
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