転生令嬢の異世界ほっこり温泉物語
さて、私だけれどレナードに襲われかけた日から、ミント村の正式領主になるまでの一か月。

決してぼんやり暮らしていた訳ではない。

その間も着々とミント村リゾートを向上させる為頑張っていた。

以前、温泉の隣にちょっとした水場を作ったのだけれど、そこを更に改良した。

水場の面積をひろげ、沢山の人が利用できるようにする。

また、ただの水場ではなく庭園風に。
周囲を綺麗な木や花で飾り付け、リゾート感も演出した。

飲み物なども気軽に買えるように、建物から水場を往復するワゴンを用意した。

土地だけは余っているからいろいろ出来る。



今のミント村は、正門から西側が住民達の家と農地。
東側が宿泊施設になっている。


施設が大きくなっていくにつれ、その境目をはっきりした方が良いと感じ、木の柵と植栽で目隠しを作った。

それにより一層生活感が減り、リゾートの雰囲気が更に高まった。


集客は上々。今では部屋が完全に不足しいてる状況だ。

もう一棟建て物が必要だと感じる。けれど既存の建物で良いものが無いので一から立てなくてはいけない。

さすがに費用と労力を考え直ぐに実行出来ず、書類を眺めながら計画だけを進めていた。



日課となった水脈探しを兼ねた散歩の途中、私はカバンから書類を取り出した。


「新しい建物は、宿泊料金を今までより上げて豪華な部屋を作りたいと思うの」

手書きの設計図をライに見せながら言う。



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