君がいて、僕がいる。



そんなこんなで、学校も通りすぎてあっという間に圭介のお部屋へと到着。

この部屋、風通りよすぎて快適…


「なに飲む?」

「冷たいの」

「麦茶しかないだった」


うん、だろうね。いつもそうだよ。
聞かれても麦茶しかないのしってるからね。


「先に宿題やっていい?」

「いいけど、英語ってどんな宿題?」

「ノート1冊分、なんでもいいから単語を書いてくる。
英文でも可ってやつ。」

「あー、懐かしい。俺も1年の頃それだったわ」

「めっちゃめんどいよね。
でももうけっこう終わってるから、あと少しなんだけどね」


ってことで、ソファの前に座って宿題を始めるんだけど、10分もしないで、私の膝に圭介が寝転んできた。


「・・・集中できないからやめて」

「いや俺膝まくら憧れだったんだよね」


……ってことは、アユさんにはやってこなかったこと、ですかね。
なんなの、そのアピール。

そういう初めて系に私が弱いことを知っているからか??
わざとか?ねぇ。……断れないじゃんか、バカ。


「……仕方ないなぁ」


非常にやりにくいけど、なんだか幸せ気分にさせていただいたので、そのお礼と言うことで膝にいることを許した。

でも、下からガン見されること気まずさったらないわ……


「……あの、向こう見ててくれない?」

「えー、やだ」

「どっか向いててくれないとやりにくい」

「……仕方ないなぁ」


お、やった!向き変わる!なんて喜んだのも束の間…圭介は私のお腹側に体ごと向けてきて、しかもなんか抱きついてきてやがるではないか!!


「ちょ、くすぐったいって」


お、お腹のお肉が!バレるって!!
無性にこそばゆいし!!どうにかしてこれ!!


「だって真希が上見るなって言うから」

「こっちの方が恥ずかしいよ!もう」

「んー、でも俺は落ち着く~」


っ、!もう!なんなのこの人!!
まったく勉強できないじゃんか!!


「それに、いつも俺の我慢もわからず涼しい顔してるから罰ゲーム」


は!?意味わかんない!!涼しい顔してるのはそっちでしょうが!
こっちは暑くて仕方ないと言うときに!!


「……もう、先に宿題片付けちゃうから、それまで待っててよ。ねぇ?」

「・・・そういう風にお願いされたら離れるしかなくなるから嫌」


いやって…結局離れないんかい。
どうしたら君は離れるんだい?え?


「……まぁ、俺もこのままだとまた我慢が増えるから離れるか…」


え?結局離れるんだ?
よくわかんないけど…でもまぁ結果的にはよかったよかった。

で、そんなり離れてくれたわけだけど


「んっ…」


結局、私にキスをする。


「よし、これで我慢する。
早く終わらせてよね」


圭介はそういって、私の後ろのソファに寝転がり、漫画を読み始めた。

…よし、私も早く取りかかりますかね。時間もあまりないだろうし。



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