君がいて、僕がいる。
「ちょっと辞書借りてもいい?」
「ん、机の上にあるよ」
「ありがと」
机の上の本棚から英和辞書を拝借して、残りの英語の宿題にととりかかること、3時間__
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「ん~…!終わったぁ」
無事、夏休みの宿題を終えることができた。
夏休み終了まであと6日。けっこうぎりぎりまでかかったな…初期からけっこう取り組んできたのに…
ま、そんだけ量も多かったってことだよね
「……終わりましたか」
「あ、うん。終わったよ。おまたせしました~」
私がそういえって振り替えれば、圭介は後ろのソファですっごく不機嫌な顔をしていた。
「……遅ぇし!もうすぐ家でていかなきゃじゃん!」
「えっ、だめなの?」
なんて、宿題を片付けながら平然と聞けば、圭介はさらに不貞腐れた。
「……なに、どうしたの」
「…行く前にキスとかしたかったのに」
「さっきしたじゃん」
「1回だけじゃん!!」
……じゅうぶんじゃないでしょうかねぇ。
私が冷めすぎなのかな
まぁ、100歩譲って私が冷めすぎで圭介の感覚が普通だったとしてもよ?キスくらいはまだできるんじゃないか?
だって唇を重ねるだけだよ?一瞬で終わるじゃないか。
「…俺も準備しよっと」
私が無反応でいると、圭介も立ち上がってかばんを取りだし、服を詰め込んでいた。
「…何時に出る?」
「んー、準備出来次第」
そういって、最後にケータイの充電器も鞄にいれて、圭介の支度は終えた。
「ん、行こ」
そういって、圭介が優しい笑顔をまた私に向けるから、私はその笑顔に向かって顔を突っ込む、
自分から、なんてしたこともないし、自分からそんなことをする日が来るなんてこれっぽっちも思っていなかったけど
「~~~~っ…!」
自分から、圭介にキスをしてみた。
離れて圭介の顔を見ると見事に赤くて、圭介でもこんな赤くなるんだな、なんて軽く笑ってしまったけど、それもまたなんかかわいくて
「行こっ」
部屋の中で、圭介の手を握って玄関に向かうことにする。