君がいて、僕がいる。



ご飯のあとはまたまた率先して食器洗い。
この水もまた冷たくて、本当に気持ちいい。

途中、郵便局の人が配達にきたけど、これまたとてもフレンドリーで、おばあちゃんと仲良く話していたり

近所の人がきのこを持ってきてくれたり、そして私にもとても良く話してくれたりと

なんていいとこなの!!と実感する。
こうやって、他人なのにみんながお互いのことを気にしてお話しして、素直にいいなって思った。
私の生きてるところとはまるで違って、素敵に思えた。


「真希~!ちょっと皿持ってきてー!大きいやつ!」


食器も淡い終わり、拭いていると庭から圭介のそんな声が聞こえて、ちょうど拭いていたお皿をもって庭に向かった。


「…うわぁ、それを焼くの?」

「あ、うん。
皿サンキュ、そこおいといて」


圭介の手には、先程収穫したとうもろこしが2本。
本当に大きくて立派なものだった。


「剥いていい?」

「あぁ、うん。俺も今から剥くとこだったし、1本お願い」


早速、手渡されたとうもろこしを受け取り、[少しだけ皮残してね」と言われた通り、少しだけ残るように皮を剥いた。


「これでいい?」

「うん。それを先に茹でてきてほしいんだけど…わかる?」

「……おばあちゃんに聞く!」

「ん、じゃあ頼んだ!俺火の準備してるし」


火の準備だって。はは、似合わない。
……でも、あんなに楽しそうな圭介、みたことないや。
本当に好きなんだろうな…


「おばあちゃん!とうもろこしのゆで方教えて!」

「うん、やろうか」


……そういう私も、けっこう好きだ。
楽しくて仕方ないよ。


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