君がいて、僕がいる。



また楽しくおばあちゃんととうもろこしを茹で、終わってから皮を剥くと本当にとっても綺麗な黄色で。

「すご…美味しそう」

あまりにも綺麗で、見とれてしまうくらい。


すごく美味しそうに見つめていたら

「ん、食べてみな?」

おばあちゃんが一本を半分に折ってくれて、私に差し出した。

「……いいの?」

それは間違いなく、おばあちゃんの分なのに…

「いいの!私はいつでも食べられるし、それに取れたてのとうもろこしは茹でが一番素材の味がわかるから」


そう言って私に手渡してきたから、私も遠慮しつつ一口かぶりついてみたら

「甘っ…!」

感動レベルで甘くて味が濃くて、おいしかった。


「こんなおいしいとうもろこし、初めて食べたよ!」

「そうでしょう?スーパーではここまで甘さが残らないからねぇ」


それはそれは美味しくて、おばあちゃんと一口ずつ交互に食べていった。
それは時間すら忘れさせて…

「おーい、こっちは準備OKだけど!」

圭介にそう叫ばれてしまった。


「はいはい、今持ってくよー!
じゃあ真希ちゃん、これお願いね」

「うん、焼けたらまた持っていくね」


しっかり茹で上がったとうもろこしを、また庭へと運ぶ。


「あ、なんか減ってる!つまみ食いしたでしょ」

「だっておばあちゃんが茹でたのは本当おいしいって言うから、気になって」

「ま、それは俺も否定しないけどさ。
よーし、焼いてくよ」


そういう圭介の足元には七輪。
これこそ、小学校の授業でしか見たことがない。


「これで焼くの?すごーい」

「やっぱ炭で焼くのが一番っしょ」


圭介は小さな網に、とうもろこしを二本並べる。
それはそれはとても慣れた手つきたっだ。



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