君がいて、僕がいる。



「……俺も、ごめんな」

「え?なにが?」

「美咲来て、結局真希に気を遣わせた。」

「あぁ、ううん。そんなことないから。
それにそれは圭介が悪い訳じゃないじゃん。気にしすぎだよ」

そういって、私はまたとうもろこしを一口。
これが本当においしくて、私を夢中にさせる。


「ん、ごめ…圭介も一緒に食べよ」


私が圭介にとうもろこしを差し出すと、圭介は「あー…」と固まって、受け取ろうとしない。


「…俺はいいや」

「え?」

「俺はこっからもらうから」


そう言って、私の横に座ったまま私の方まで顔を寄せてキスをしてきた。


「ん、うま」

「ば、ばか!おばあちゃんいるのに…!」

「大丈夫。今美咲んちに野菜お裾分けにいってるから。
……だから、今だけ。」


そういって、圭介はまた私にキスをする。
この時間が本当に幸せで、さっきまでの嫉妬心なんて全て吹き飛ばしてくれる。


「……真希」

「ん?」

「…超好き」


そういって、また唇は重なる。
もう、とうもろこしなんてそっちのけで

キスに、夢中になる。



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