君がいて、僕がいる。



「でもさ、辛ければ辛いほど、幸せ感じられることは多くなるよ、きっと」

「そうですかね。
だんだんひねくれてきますよ?私みたいに」

「それはさ、まだ真希ちゃんが本当の幸せを知らないからだよ」

「……本当の幸せ?」

「そ。いつもそこそこの幸せだから、だんだんひねくれちゃうんだよ。
だから今は、その最上級の幸せのために踏ん張るときなんだよ」

「いつかくるんですかねぇ。
その最上級の幸せって」

「来るんじゃないんだよ。
どこかで待っててくれてるから、自分で行くんだよ。
真希ちゃんのための幸せに、真希ちゃんが自分で行くんだよ」


私のための幸せのところに、自分から行く、か……


「それはどこにいけばいいんですかねぇ。
私の幸せってなんなんだろ」

「それは俺に聞かれても」


だよなぁ…
私、どうしたら幸せになれるんだろ。

圭介の一番になったところで、なんだか幸せ気分はあまり感じられなくて…
私はどうすればいいんだろう。


「……まぁ、お手軽な幸せでよければ俺がつれていけるけど」

「え、ならぜひ」


そういうと、北山さんは「怒らないでね」と言って、私の腕を引っ張って、私を抱き締めた。


「ちょっ…」

「大丈夫。お手軽でよければ、このまま待ってて」


北山さんがそういうと、すぐに私は北山さんから離れた。……ううん、離された。

なにかわからず、なんかの力に思いっきり北山さんから離された。


「真希に手出してんじゃねぇよ」


でも、それがなんなのか
考えなくてもわかった。
この声、この温もり…



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