君がいて、僕がいる。




その日、お風呂に入るとお腹には大きな赤黒いアザがあった。
しかも大きめ。

起き上がったり立ち上がったり座ったり階段上ったり
なにをするにもここが痛むけど…お母さんとお父さんにはバレたくないから平然装って一日を過ごした。

それからは本当に引きこもり。
もはや圭介の約束は果たされないものになっている。


…ま、他に候補なんてないからいいんだけどさ、別に……


それから数日して、将希の入学式も無事終了。
あの茶髪はどうするんだろうってずっと思ってたけど
っていうか、中学の卒業式前から思ってたけど
ちゃんと茶髪で行って、ちゃんと怒られてきたと。

まぁ生活指導の北村、本当うるさいもんな。
私も好きじゃないよ。


その翌日、私も始業式でやっと学校再開。
引きこもり生活からもやっとオサラバ!!

お腹にはまだうっすらアザがあって、触ったり押したりしたら痛むけど、スカートを履くのに支障はなかった。


「将希行くよ!」

「は!?まだ7時じゃん!!」

「私はいつもこの時間なの!
支度できてるー?」

「着替えたけど……」


まじかよ、という表情がまったく消えない弟をつれて、

「いってきまーす!」

さっさと家を出た。
でもなんだかんだちゃんと髪の毛のセットも終わってるし、ダイニングに用意されてた水筒もなかったから、準備はしっかり終わってるはず。

こんな不良がこんな早くから学校に行ってたら先生もびっくりだよね。


「どう?クラス。
仲いいのいた?」

「まぁ。颯真とも同じクラスだったし、同じ中学のやつも何人かいた」

「そっかぁ、よかったじゃん
まぁいいけど、とにかくおとなしく過ごしてよね。
変に目立たないで」

「努力するわ」


・・・そういうなら、髪の毛は黒くしようか?ねぇ。
だいたいなんで私の弟はこんなに荒れてんだ。本当に私の弟なのか!それでも。


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