手のひらの天秤 ~究極の選択ゲーム~

大勢の人の命か、

同じ学校の二人の生徒の命か……


それを私は単純に、
命の数で選択してしまった。


仕方がなかった……

こうするしかなかった……


そう自分に言い聞かせながら、私は落ちた生徒を見るためにおもむろに窓から下を覗こうとした。

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