羊と虎
「経営者に向いている・・・と思う。堂々としていて、決断も早いし、社交的だし・・・僕とは正反対かな」
「仕事中の凱は、威風堂々としていて、凄く出来る人に見えるよ。
って、横で仕事見てる訳じゃないから見えるとしか言えないけど」
「・・・」
先程とは違う少し寂しそうな笑みを浮かべている凱。
「かなり無理してるんだよね」
「無理って言うか、やっぱり素の自分じゃダメなんだと思うとね」
「ダメじゃ無いと思うけど・・・どうしても威厳とか貫禄が有る方が有利な世の中だよね。
残念な事に」
黙り込む凱の横顔をチラリと見て言葉を続ける。
「でも、少しずつ素を出していけば良いと思う。
まぁ私の場合は、オンオフって考えてるけどね」